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軍事力は必要悪

防衛庁を防衛省へ昇格させる法案の提出が、今国会では見送られる可能性が高くなってきました。
個人的には残念なことです。

防衛省への昇格を「戦争準備だ」と主張する人はいるかもしれませんが、大よそ軍事力を保持する国で軍務を担当する政府機関が「庁」クラスだという国はほとんどないのではないでしょうか。
そして「省」クラスの軍務を担当する政府機関が存在する国の中で現在積極的に他国へ侵攻している国は、アメリカ以外にあまり聞きません。

つまり、「防衛省=戦争準備」だと主張する左派の言い分はおかしいのです。

そもそも、いくら軍事力が強くても政府がそれを制御出来れば旧帝国軍のような暴走は起こり得ません。
世界最大の軍事大国であるアメリカですら、一応シビリアンコントロールが行き渡っています。あの国が戦争に走るのは、最終的には国民がそう望むからです。そう望むように仕向けたのはいわゆる"ネオコン"と呼ばれる政治家たちかもしれませんが、戦争を始めた責任は彼らに権力を与えた国民の責任です。

ところが残念なことに、日本には軍事力をきちんと制御出来るだけの法がありません。

例えば、明日中国軍が大挙日本に侵攻してきたとします。
当然自衛隊は日本を守るために迎撃に出るわけですが、現行法では色々と障害が出てきます。

まず、中国軍に攻撃されるまで自衛隊から攻撃することが出来ません。
こちらから攻撃すれば、自衛隊員が傷害罪や殺人罪などに問われる恐れがあるのです。
中国軍がそのことを知っていて、自衛隊を攻撃せずにどんどん侵攻してきた場合はどうなるでしょう? 現行法に従うならば、不法入国の容疑で海上保安庁なり警察なりが中国兵を逮捕せざるを得ません。
当然、そんな悠長なことが出来るはずはなく、自衛隊は"超法規的措置"として中国軍を攻撃せざるを得ません。

次に、自衛隊の奮闘むなしく中国軍が日本本土に上陸したとします。
ここでも障害はあります。

例え戦闘中であろうと、自衛隊は道路交通法を遵守しなければなりません。
交差点を右折するなら戦車でも右ウィンカーを出す必要がありますし(自衛隊車両にはそのためにちゃんと道路交通法で定められた装備がつけられています。戦車にウィンカーとか)、一時停止の無視もご法度だし、制限速度も守らねばなりません。
無論、戦闘中にそのようなことに構っている暇などなく、ここでも"超法規的措置"をとらざるを得ません。

また、戦闘の成り行きで他人の所有地内を通過する必要があったとしても、勝手にそこへ入ると不法侵入の罪となります。
ここでも"超法規的措置"をとらざるを得ません。

このように、日本に侵攻してきた敵国軍から日本を守るためであっても、自衛隊は現状では"超法規的措置"をとらざるを得ないのです。
"超法規的措置"と書いていますが、露骨な書き方をすれば"法律を無視すること"です。

日本は法治国家です。
法治国家の軍隊が法律を無視するということは、すなわち政府が軍を制御出来ていないのです。
これがエスカレートしていくと、かつての旧帝国軍のような暴走が起こってしまうかもしれません。

「そもそも自衛隊の存在そのものが憲法に違反している」と主張する人もいるでしょう。
おっしゃるとおりです。どう見ても自衛隊は軍隊であり、軍事力を保持しないと明記してある憲法に違反しています。

しかし現状で軍事力を完全に放棄することは、日本を滅ぼしかねません。平和な世ならいざ知らず、日本は周辺に中国、北朝鮮、韓国という潜在的な敵国を抱えています。
日本が軍事力を放棄すれば、喜び勇んで日本へ攻めてくるかもしれません。
「話せばわかる」と言われるかもしれませんが、北朝鮮による日本人拉致問題や韓国による竹島の不法占拠問題、中国による領海侵犯問題などを見る限り、とても話してわかる相手とは思えません。

無論話し合いは継続して進める必要はありますが、武力を背景にしない対話など国際社会では舐められること必定です。
世界的には取るに足りない小国に過ぎない北朝鮮にアメリカや日本、中国などの大国が気を使わねばならないのは、ただ北朝鮮が核兵器という強大な武力を保持しているかもしれないからです。
このように国際社会で大きな発言力を持つ国は、強大な経済力を保持するだけの日本ではなく、強大な軍事力を保持するアメリカや中国などなのです。

核兵器を持つ必要はさすがにないと思いますが、他国と対等に対話出来るだけの武力は保持する必要があると思います。
そして、軍拡をするまでもなく、日本には現状でそれだけの武力があります。しかし、それを外交カードとして使い得るだけの法整備が出来ていないのです。

使われることを考慮する必要がない武力を誰が恐れるでしょうか?
日本が今後国際社会で、特にアジアで主導的な立場に立てるかどうかは、防衛関係の法整備に関わってくると思います。
そんな立場に立つ必要はないと言われればそれまでですが。

断っておきますが、私は戦争を推奨したりするわけでは絶対にありません。
戦争を行うことは外交上最大の失敗であり、人道的にも大変な罪悪です。
日本は文明国ですから、こちらからそのような野蛮な手段を選ぶことは絶対に容認出来ません。

ただ、相手国も文明国であるとは必ずしも限りません。
そのような国が戦争という手段に訴えてきたのならば、日本の防衛をスムーズに、法的範囲内で行えるようにしておく必要があるのです。

また、ベタな例ですが、永世中立国として名高いスイスは強力な軍隊を保持しています。
自国の利益、国民の生命と財産、主義主張を守るためには、他国に侵略されないだけの軍事力を保持せざるを得ないという良い例でしょう。
他国に侵略された国がどうなるか、日本はよく知っているはずなのですが、それを忘れてしまった人も多いようです・・・。

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